ネザー

α1.2から追加
通常世界とは別の次元として、ネザーと呼ばれる世界があり、ネザーゲートを経由して通常世界と行き来することができる。
ネザーラックに包まれた空間に無数の空洞がある世界であり、険しい崖や溶岩だまりが多数存在しているため探索は非常に危険。
天井と最下部は岩盤で覆われており、30層以下は溶岩で満たされている。
ネザーで死亡すると通常世界のリスポーン地点で復活する。ただし、落としたアイテムはネザーに残される。

 

NotchのブログでThe Nexusと表現されたり、「地獄(Hell)」や「The Slip」と呼ばれていたこともあった。
「Nether」という単語自体は日本語では「地下」の他、「地獄」「冥土」と訳されるが、海外ではゲーム内の概念を
特定の宗教観に近づけることを避ける傾向があり、それほどの意味合いは持たせていない。

 

ネザーゲート

ネザーゲート
(Nether Portal)
表の世界とネザーをつなぐ門。黒曜石で横4×高さ5以上の枠を作り、枠の内側に着火することでポータルを発生させることができる。
ゲートの穴の大きさは2×3から21×21の四角形であれば任意の大きさで構わない。
起動したポータル空間に少しの間立ち止まるとネザーに転送される。
着火に使用できる火は、火打石と打ち金の他、溶岩や延焼するネザーラックから可燃物を引火させることでも起動可能。
起動中はプレイヤーに限らず、MOBやアイテムなども転送する。ただし騎乗MOBやMOBの乗ったトロッコは転送されない。
ポータルを停止させるには枠を破壊する他に、水や溶岩を枠の上に流しこむことでも可能。
ver1.3.1から 地上世界のゲートで低確率でゾンビピッグマンがスポーンするようになった。
ver1.4.2から Mobとアイテムも転送される。クリエイティブモードではポータルのある空間に立ち止っている必要が無い。
ver1.7.2から 空間の範囲の定義が従来の横2×高さ3から21×21までの任意に変更。

 






↓ポータルが出現する




 

  • ガストの攻撃でネザーゲートのポータル部分が消滅することがある。
    • 火打石などで再着火すれば再び起動する。
    • ゲートは耐爆・耐火性の高い素材で囲んでおくのが無難。丸石がパフォーマンス的に最適。
  • ズゴーズゴーと大変うるさいので、設置場所は生活圏から10ブロック程度離れた場所(地下など)がよい。
  • Mobやアイテムも転送できるが、タイムラグが発生して重くなるので注意。

 

ダイヤモンドのツルハシを使わずにポータルを作る方法
型枠に溶岩を流しこんで、その場で黒曜石を作ればよい。
まず黒曜石を置きたい場所の周りに適当なブロックで枠をつくる。
そこに溶岩を流しこんで水をかけることで、直接その場に黒曜石を作る。
黒曜石を掘り出して持ち運ぶ必要がなくなるので、ダイヤモンドのツルハシがなくてもできる。
ver1.7.10までは水に隣接したレッドストーン粉に溶岩をかけることでも黒曜石を生成できる。

 

ネザーゲートを利用した移動

最初にポータルに入ったときに、ネザーの対応する場所にポータルが作られる。
ネザー内で最初のポータルから離れた場所に別のポータルを使って通常世界に戻ると、
ネザーで進んだ距離の8倍離れた場所にポータルが作られる。
これを活用すると、長距離をより短時間で移動することができるようになる。

 

本拠地と別拠点をゲートでつなげる方法
  • 通常世界での複数のゲートがそれぞれ8ブロック以上離れているならば、
    ネザーにゲートを作ることで移動距離を短縮することができる。
    たとえば本拠地のゲートの座標が(16, 63, 128)、別拠点のゲートの座標が(320, 63, 160)だった場合、
    ネザーには(2, 63, 16)と(40, 63, 20)にゲートを作れば、それぞれのゲートとつながる。
    ネザーにはX座標とZ座標は1/8の位置に、Y座標は同じ高さに作ればよい(ただし後述するように、その付近に作ればゲートはつながる)。
  • うまくゲートをつなげるためには、F3キーを押してデバッグモードで正確に座標を把握したほうがよい。
    デバッグモードを使わない場合は、ゲート同士をX座標、Z座標それぞれ2048ブロックより多く離しておけば、ゲート同士が混線してしまう心配はない
    (もちろん離さなくてもうまくゲートがつながることはある)。

 

  • 通常世界とネザーに設立されたネザーゲートは、互いの次元に対応した座標同士(あるいはその付近)でつながっている。
    通常世界の座標(X, Y, Z)に対応するネザーの座標は(X/8, Y, Z/8)である。
    つまり通常世界の座標の水平方向は1/8、高さは同じ座標が対応したネザーの座標である(小数点以下は切り捨て)。
    逆にネザーの座標(X, Y, Z)に対応する通常世界の座標は(X*8, Y, Z*8)である。
    つまりネザーの座標の水平方向は8倍、高さは同じ座標が対応した通常世界の座標である。

    • たとえば、通常世界の座標(20, 10, 132)に対応するネザーの座標は(2, 10, 16)である。
      ネザーの座標(2, 10, 16)に対応する通常世界の座標は(16, 10, 128)である。
    • ただし、(Javaに限らず多くのコンピュータ言語に言えることだが)
      floor関数(切り捨て処理)は「指定された値以下で最大値となる整数を返す関数」である。
      そのため、値が負の小数の場合は整数部分が-1される事に注意。

      • たとえば、通常世界の座標(-20, 10, -132)に対応するネザーの座標は(-3, 10, -17)であり、正の値の時とは多少ずれる。
        そしてネザーの座標(-3, 10, -17)に対応する通常世界の座標は(-24, 10, -136)となる。
    • 以下の説明では混乱を避けるため「ゲートに対応した座標を基準に」と説明をしているが、
      正確には「移動する際にプレイヤーがいる座標を基準に」対応した座標が計算される。
      同じゲートを使っても、移動する際のプレイヤーの位置によってつながるゲートが変わる場合がある。
  • 片方の次元にネザーゲートを設立したとき、その座標に対応したもう一方の次元の座標に
    ゲートがない場合は、その座標にもっとも近いゲートとつながる。
    ただし座標を中心に水平方向256×256の範囲内にゲートがなければつながらない(高さは制限なし)。
  • 対応した座標付近にもゲートが見つからない場合は、自動的にゲートが生成される。
    対応した座標が地中や空中であったり十分な空間がない場合は、付近の「十分な空間と床のある場所」に生成される。
    そのような場所さえない場合は、地中だろうと溶岩上だろうと無理やりゲートが生成される。
    通常世界から初めてネザーに行く場合は、これに当てはまる。
  • 通常世界でもネザーでも、ゲートの探索範囲が水平方向256×256であることは同じである。
    そのため、次のような複雑な現象が起こる場合がある。

    logo2
    • 通常世界に複数のゲートを設立しても、ネザーでは同じゲートにつながってしまう現象
      たとえば、正確に座標が対応している1組のゲートが通常世界とネザーにすでにある状態で、通常世界に2つ目のゲートを設立する。
      ただし、2つ目のゲートは通常世界の1組目のゲートを中心に、水平方向2048×2048の範囲内に設立する。
      このとき通常世界の2つ目のゲートからネザーに移動した場合、新しいゲートは生成されずネザーの1組目のゲートに移動する。
      なぜなら、「通常世界の2つ目のゲートの座標に対応したネザーの座標」を中心に256×256の範囲内には、すでに1組目のゲートが存在するためである。
      また、ネザーに設立されている1組目のゲートから通常世界に移動した場合、2つ目のゲートには移動せず通常世界の1組目のゲートに移動する。
      なぜなら、「ネザーの1組目のゲートの座標に対応した通常世界の座標」にもっとも近いゲートは、1組目のゲートであるためである。
    • 通常世界からネザーには移動できるが、ネザーから通常世界に移動すると、通常世界に新規ゲートが生成される現象
      たとえば、「通常世界のゲートの座標に対応したネザーの座標」を中心に、
      32×32の範囲外かつ、256×256の範囲内にネザーのゲートがある場合がこれにあたる。
      このとき、通常世界からはネザーに移動することはできる。
      なぜなら、「通常世界のゲートの座標に対応したネザーの座標」を中心に、256×256の範囲内にすでにゲートがあるためである。
      しかし、ネザーから通常世界に移動する際、新規にゲートが生成されてしまう。
      なぜなら、「ネザーのゲートの座標に対応した通常世界の座標」を中心に、256×256の範囲内にゲートがないためである。
      ちなみにこの場合は、「対応した通常世界の座標」を中心に、256×256の範囲外かつ、2048×2048の範囲内に
      通常世界のゲートがあることになる。

 

ネザーにのみスポーンするモンスター

ゾンビピッグマン
(Zombie Pigmen)
ガスト
(Ghasts)
マグマキューブ
(Magma Cube)
ブレイズ
(Blaze)
ウィザースケルトン
(Wither Skeleton)
詳細はネザーのモンスターの項目にて。
この他にもネザー要塞内でスケルトンがスポーンする。

 

ネザーにのみ生成されるブロック

ネザーラック
(Netherrack)
ソウルサンド
(Soul Sand)
グロウストーン
(Glowstone)
ネザーレンガ
(NetherBrick)
ネザークォーツ鉱石
(Nether Quartz Ore)
詳細はネザーのブロックの項目にて。
この他にも砂利、岩盤が存在する。

 

植物と栽培

ネザーでの明るさは「(実際の光レベル/2)+8(小数点切り捨て)」となっているが、これは表示上のみの明るさであり
それ以外の全ての明るさ条件には本来の値が参照されるので注意。

 

小麦・ジャガイモ・ニンジン
光源を確保すればゆっくりと育つ。
なにも植えない状態だと畑がすぐ土に戻るため、収穫後や耕した後はすぐに種を植えるように。
カボチャ・スイカ
光源を確保すればゆっくりと育つ。
茎が一度成長すれば安定して収穫可能。ただし実がなる速度が非常に遅く、収穫率が低い。
光源を確保した土の上で育つ。
葉は砂漠バイオームのように枯れた茶色になる。ツタや草ブロックでも同様。
カカオ豆
ジャングルの木を持ち込めば通常通り育つ。
キノコ
暗ければ通常通りに育つ。ネザー内でも自生しており、あちこちで勝手に増殖している。
適当にばら撒けるため通常の栽培は地上よりも手軽。
サボテン
砂の上で通常通りに育つ。
サトウキビ
水が存在できないので生育は不可能。
花・草
光源を確保した土の上で育つ。
ネザーウォート
ソウルサンド上で通常通り育つ。
ネザー要塞内で発見することができる。
草ブロック
シルクタッチが付いた道具で掘ればネザーに持ち込める。

 

家畜の飼育

通常世界からネザーゲートを経由して、動物を連れてくれば家畜の飼育が可能。
鶏はネザーでも卵を孵化させることができる他、主人を失ったチキンジョッキーも稀に出現する。
樹木の栽培と砂利からの火打石採取を合わせて行えば、ネザーでも矢の生産が可能となる。
ただし糸をドロップする蜘蛛がいないため、弓本体はスケルトンのレアドロップを狙うしかない。

 

アイテムの影響

  • 時計 – 時間の概念自体はあるが、昼夜の概念がないためか全く機能しない。
  • コンパス – リスポーン場所が存在しないため機能しない。
  • ベッド – 寝ることはできず、右クリックすると即死するほどの大ダメージの爆発が発生。→爆発
  • 地図 – マッピングは機能するが、地形が表示されない。
    位置情報は表示されるため、距離感を掴むためならば使えなくもない。
  • 水 – ネザーでは水(Water)は存在できず、バケツで設置しても氷を溶かしても蒸発して消えてしまう。
    そのため、プレイヤーが炎に包まれても水での消火ができない。
    なお、水を張った大釜に飛び込めば鎮火が出来るが、設置の手間や当り判定のシビアさから咄嗟に使うのには不向き。
    シングルプレイでチートがオンの場合か、マルチプレイでのOP権限所持者・サーバーコンソールでしか使えないが、setblockコマンドで直接水源ブロックを設置することは可能。
    ver1.7.10まで 実質クリエイティブモードのみとなるが、giveコマンドで水源ブロックを直接アイテムとして入手し、
    それを設置した場合は蒸発せずに設置することができる。
    1.8からは水源ブロックの入手が不可能になった。
    ver1.2.5まで クリエイティブモードでのみ取れる氷を解かすことで水源を作ることができる。
  • 溶岩 – ネザーでの溶岩(Lava)は平面上を7マス先まで流れるようになる。
    ver1.5から マグマの流れる速度が速くなった。

 

Tips

  • ネザーでスイカやカボチャを栽培する場合、実がなるスペース(土ブロック上)がゾンビピッグマンなどの湧きポイントになってしまうので、上部に柵やハーフブロックなど設置して天井の高さを下げておくのが吉。
  • スプラッシュ化した耐火ポーションを持ち歩いておけば、溶岩の海に落ちても即座に足元に投げることで助かる可能性は高い。なお、耐火ステータス付与中は普通の水の海と同じように泳げる。
  • 代表的な脅威であるガストの攻撃は一定の爆発耐性を持つブロックで完全にシャットアウトできる。大量に用意できる丸石の他、視界を確保したいなら鉄格子も良い(格子越しであればガストはこちらを認識しない)。ガストさえ防げばネザーは意外に安全で、地上の夜間などに比べれば遙かに危険度は低い。
    • ゾンビピッグマン・ガストは明るさに関係なくスポーンするため、ゲートの近辺や拠点は丸石の壁で覆い、床にハーフブロックなどを敷き詰め、入り口に鉄の扉を使用する事で高い安全性を確保する事が出来る。
  • ワールド作成時の設定で大きなバイオームにしていた場合、ネザーの地形生成法則も8倍になる。

 

ポータルをガストに破壊されたら
ガストの爆風でポータルを消されてしまうことがある。
火打石を使う、溶岩からポータルに設置した木材を燃やす等の方法で再び点火することで再起できる。
ver1.4.2からは何も点火できるものが無い場合でも、
ガストからドロップする火薬、ブレイズからドロップするブレイズロッドによるブレイズパウダー、
ウィザースケルトンからドロップする石炭からファイヤーチャージを製作することで再点火することが理論上可能である。
しかし、どのモンスターも強敵であるため、最終手段と言える。

 

ネザー要塞/砦(Nether Fortresses)

β1.9preから追加
ネザー要塞とは、ネザーに生成される唯一の建造物である。
ネザーレンガやネザーフェンス、ネザー階段で構成され、たくさんの橋がある。
高頻度でブレイズのスポナーがあり、ネザーウォート(ネザーイボ)が存在する。
今のところ唯一ネザーウォートを手に入れる事ができる場所である。
溶岩の湖の上に生成されやすく、侵入がやや困難。

 

構造

ネザー要塞は、ネザーレンガを主として造られた巨大な複合体である。
ネザー要塞の地形生成によってはネザーラックにトンネルを掘ることがあり、トンネル内のネザーラックはきれいに消されている。
地形が消されていない壊れた橋の部分は、ネザーラックの壁まで地下道が造られている事もある。
外部の支柱と内部の通路によって形成されており、どちらも幅3ブロックの歩くスペースがあり、橋は壊すこともできる。
建造物のインテリアとしてネザーフェンスの窓がある。フェンスは部屋と通路の入り口に門のようにも設置されている。
「構造物を生成する」をOFFにしてもネザー要塞は生成される(バイオーム扱い)。

1.6.1から  要塞内にチェストが生成されることがある。

 

構造パターン
  • 溶岩井戸の部屋
  • 大階段部屋
    ネザー階段の脇のソウルサンドの上でネザーウォートが育っている。
  • ブレイズスポーナー部屋
    屋上、要塞内部の両方にある。部屋にはネザーフェンスがある。
  • 出口部屋
    出口は4つ。いくつかはネザーラックへと続いている。

 

アイテム 数量※ 確率(%)
ダイヤモンド 1~3 7.04
鉄インゴット 1~5 7.04
金インゴット 1~3 21.1
金の剣 2 7.04
金のチェストプレート 1 7.04
火打石と打ち金 1 7.04
ネザーウォート 3~7 7.04
サドル 1 14.1
金の馬鎧 1 11.3
鉄の馬鎧 1 7.04
ダイヤの馬鎧 1 4.23
※1スタック当たりの数量。

 

  • 遠くから見える位置にあるネザー要塞は、溶岩の海上にそびえ立っている事が多いため、侵入するための通路作り用に丸石など持っていった方が良い。耐爆性の低いブロック(土など)では、ガストの攻撃で壊されるので避けるべき。
  • 要塞はネザーレンガの耐爆性の高さからガストに対し安全となるが、ゾンビピッグマンと違い凶悪かつ初期敵対Mob(ブレイズ、ウィザースケルトン)がスポーンするため、ハーフブロック等を敷き詰めてスポーンを阻害する事が重要になる。要塞外部(=ガスト)から視線の通らない位置にドアやフェンスゲートなどで出入り口を封鎖すればより安全度が増す。休憩にしろ探索にしろ要塞内での活動にはそれなりの資材が必要になるので、きちんと周辺を整備しておけば中継拠点としても活用できる機会は多い。